こんにちは。
新宮町の歯医者さん、さくら歯科副院長の坂元です。

福岡では、台風は意外とあっけなかったですね。
みなさんに被害がなかったことを祈ります。
また、これから北上していく台風により、東北の皆様に被害のないことを祈ります。

今日は、最近お問い合わせの多い、歯を削らない治療についてのお話です。

テレビなどでよく採りあげられていますが、歯を削らない治療とは、’ドックスベストセメント‘というセメントを使用して行う治療法です。
虫歯を削り取るのではなく虫歯菌を殺菌して無毒化しミネラルで虫歯を自然治癒させます。
歯を削らないといっても、全く削らないわけではなく、神経に近い部分の虫歯を取らなくてよいので、神経を保存出来るということがメリットです。

ドックスベストセメントは、アメリカでの厳しい診査にで認可を受けた薬で、人の血液成分でもある銅イオンを主成分とし、さまざまなミネラルから作られている、人体に安全なお薬です。
歯科で作られるさまざまなセメントの中でもっともアレルギー性が低いと言われています。
現在日本では取扱いがないため、個人輸入でしか手に入りません。

このドックスベストセメントの効果により、本来であれば神経を取って治療しなければならないところを、神経を保存して治療することが出来ます。
統計によると、神経を取ると10年後くらいから破折して来ることが多くなります。
縦にまっぷたつに割れてしまうことも多く、そうなると抜歯せざるをえません。
歯の寿命をいうことを考えても、なるべく神経を抜かない方がよいのです。

具体的な方法としては、神経に一番近い部分の虫歯を残した状態で、ドックスベストセメントを詰めます。
全部取ってしまって、神経が露出していしまうと、神経を取らないといけなくなるからです。
その上から補強のセメントを詰め、型を取り、後日出来上がった詰め物(または被せ物)をセメントで接着します。

ドックスベストセメントは、保険適応のない材料ですので、セラミックやハイブリッドなど、保険適応外の材料で治療する時に使用しています(追加の費用は発生しません)。

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