口育EDUCATION

口育とは

近年、口が正常に発達せず、口呼吸をしている子どもが増えてきました。口呼吸の子どもは歯並びや顔つきに影響が出るほか、発育状態(低身長、肥満)、発達障害、夜尿症といったさまざまな問題を抱えているケースが少なくありません。

「口育」とは、0歳からお口周りの筋肉の発達をサポートして、噛む、飲み込む、呼吸するといった身体機能の正常な発達を促し、口の発達不全を防いで全身を正常な発達に導く考え方のことをいいます。

当院ではスタッフの全員が『口育士』の資格を取得し、患者さまの健康なお口づくりをサポートしております。初回相談は無料。治療・指導についても保険適用なので安心してご相談いただけます。

口育とは

なぜ口育が必要なのか

通常、舌先は上顎にぴたりとくっついていて、前歯のすぐ後ろにあるのが正しい位置です。

ところが口の発達が不十分だと、舌の位置が下がってしまいます。お口がポカーンと開いた状態になり、口で呼吸をする原因となるのです。

よく歯並びは遺伝という方もいらっしゃいますが、実はこうした口の発達不全により引き起こされることが多いのです。

口呼吸の全身への悪影響

舌が下がって口呼吸になると、さまざまな弊害が全身に現れます。
鼻から呼吸をする場合、鼻というフィルターが乾燥やほこり、ウイルスが体に入るのを約70%ブロックしてくれます。
しかし口呼吸の場合、これらをダイレクトに肺に取り込むことになります。
口呼吸は

  • むし歯になりやすい
  • 歯並びが悪くなる
  • 口臭の発生
  • 姿勢が悪くなり、自律神経が整わない
  • 顔貌への影響(アデノイド様顔貌)
  • 歯茎やのどに炎症が起こる⇒全身に炎症が起こりやすくなる連鎖が起きやすい

など、さまざまな影響をもたらします。
さらに口呼吸により、のどの奥にあるアデノイド(免疫機能に大きく関係している扁桃の粘膜組織)が炎症を起こしやすくなり、次第に肥大していきます。気道が狭くなり、鼻づまり、鼻声、いびき、無呼吸、睡眠障害、集中力の低下を引き起こすことがあります。そうなると成長ホルモンの分泌が悪くなって発達、発育に影響が出ることも。

舌が下がると発音にも影響します。顎が小さくなって歯並びが悪くなり、食べにくい、食べるときに音がする、飲み込み方がおかしく(異常嚥下癖)食べるのに時間がかかるといった弊害も起こります。

口呼吸の全身への悪影響

舌を鍛える重要性

健康的に成長するために大切なのは、舌を鍛えて口呼吸を改善し、鼻呼吸へ切り替えることです。

私たちはそのために0歳から何をすれば良いかを段階的にお伝えしています。

まずは、口腔機能の検査を行って、数値化し、値が平均値に満たない場合は口腔機能の指導を行っています。

そのうえで、お口の筋肉を鍛えて鼻呼吸への矯正を促すトレーニングや遊びについて指導を行い、お口の機能向上を図ります。

舌を鍛える重要性

0歳から始める口育

舌を鍛えるためには、0歳、赤ちゃんの時期から寝かせ方や抱っこの仕方、スプーンの使い方などのトレーニングが重要です。妊娠中から指導を受けていただくと、出産後すぐから口育が始められます。母乳の与え方、哺乳瓶の選び方、ストローやスパウトの弊害、離乳食の食べさせ方、姿勢のつくり方などを歯科医ならではの観点でお伝えし、骨格、顎の骨の形成、正常な舌の発達を促します。

新宮さくら歯科は、成長を重ねながらお子様が生涯にわたって健やかに過ごすための土台づくりをお手伝いいたします。

0歳から始める口育