歯並びが気になり歯の矯正治療を考えたりしたことはありませんか?
矯正治療というと金属の矯正器具が見えてしまうのでは?と見た目が気になって躊躇してしまった方もいるのではないでしょうか?
最近では矯正器具の種類が増え、目立たない種類のものが登場してきました。
いくつか種類がありますが、今回は矯正器具を歯の裏側から付ける「舌側矯正」について紹介します。
今までの矯正治療では、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな金属を接着剤を使い、歯の表面に貼り付けます。そして、そのブラケットに細い金属のワイヤーを通してワイヤーの力で歯を少しずつ移動させ、理想の歯並びにしていくものが主流でした。
それに比べ「舌側矯正」は今まで、歯の表面に付けていたブラケットとワイヤーを歯の裏側に付けるので従来に比べ目立たない矯正になります。
【良い点】
◆審美性
裏側に装置が付くので、見た目では矯正していることが分かりにくいので、目立つ矯正装置を付けることが難しかった職業の人も矯正を行うことができます。
◆虫歯のリスク減少
従来、矯正器具が付いていることにより充分に歯の汚れを取ることが難しく矯正器具が原因で虫歯になってしまうことがありました。
お口の中の特に裏側には唾液が出る穴が存在しています。歯の裏側は常に唾液で潤っているので虫歯になりにくいのです。装置が裏側についていることにより、従来の歯の表面で行う治療よりも虫歯のリスクは軽減されます。
◆前歯が移動しやすい
矯正治療では、歯を抜いてその隙間の分だけ歯を移動して歯並びを整えていきます。歯の表面で行う治療は奥歯に装置のもとを付けてワイヤーで前歯を引っ張っていきます。前歯が移動しないで奥歯が引っ張られて前に出てしまうことがあり、前歯が思うように後ろへ移動しにくいことがありました。しかし、舌側矯正では奥歯が動きにくくなるので前歯を思った場所へ移動しやすくなります。
【悪い点】
◆装置に舌が当たるので違和感がある。
◆最初はしゃべりにくく感じる。
◆従来の矯正よりも値段が高い。
舌側矯正は、従来の矯正よりも目立たちません。今まで矯正治療をやりたくても、器具のことで気になって躊躇していた人には良い矯正治療になります。気になる方は一度、専門医に相談してみてはいかがでしょうか?