現在、全国でCTを導入している歯科医院は、わずか100軒に1軒程度です。
さくら歯科では、ヨシダ社の最新の歯科用CT(フランス製)を導入しています。
従来のレントゲン画像は平面像(二次元)でしたが、歯科用CT画像は立体画像(三次元)で表すことが可能です。周病の現状や歯の根っこの形態、骨の状態など、お口の中をより細部まで、正確に診断することができます。
また、歯科用CTは、医科用のCTとは異なり、歯科用にカスタマイズされたもので、放射線量は10分の1以下になっております。
これは、飛行機でニューヨークを往復した場合よりも少ない線量で、さらに防護エプロンを装着していただくため、極めて安全です。
CTってなに?
Computed Tomographyの略でコンピュータを使用し骨の断層(輪切り)にしたものを撮影するという意味です。
従来のレントゲンと違うのは、その情報量の違いです。
従来のレントゲンは、1方向の1カットのみを映し出すものでした。
これに対し、CTは、3次元の立体的情報を、何百というカットで色々な方向から映し出すことが出来るのです。
例えるなら、写真を正面から1枚だけ撮ったのが従来のレントゲンとすると、CTは、360度の方向から何百枚も撮った写真といえるでしょう。
つまり、CTでは、従来のレントゲンでは解らなかった、歯や顎の骨の詳しい状態が正確に解ります。
この結果、今まで歯医者で治療しても、治らなかった、歯の痛みの本当の理由を知り、それに基づいて正しい処置を行うことが出来ます。
また、インプラントの手術を安全に行うための、顎の骨の詳しい情報を知ることが出来たり、埋伏した親知らずの状態を正確に知り、安全な抜歯を行うことが可能になるのです。
一般的なレントゲン写真
一般的なレントゲン写真
当医院のデジタルレントゲン画像は非常に被曝量が少なく安全ですが、このパノラマレントゲン・デジタルレントゲンですと平面方向だけで確認する為、どのぐらいの位置・距離に神経・病巣・また骨の厚みがあるのかなどわかりにくいということがあります。
CT画像からは、骨の形や欠損状態がわかるだけでなく、神経の位置や向きなどもしっかり把握できますので、特に、以下のような治療で役立っています。
インプラント
CT画像
CT画像
インプラント治療に必要なことは、顎の骨の状態(質や厚み、高さ、形態など)を把握することです。
CT画像からは、顎の内部構造(骨の高さ・厚みや神経、血管の位置)を立体的に確認することができ、より正確な診断が可能となりました。
歯周病治療
歯周病治療に役立つCT画像
歯周病が進むと、細菌の感染によって歯を支える骨が溶けてしまいます。
そのため、骨がどのような形態をしているか把握することが治療には不可欠です。
CT画像は歯槽骨(歯の周囲の骨)と歯や周囲の状態を正確に把握できるためとても有効なのです。
根管治療
根管治療
歯の神経や根っこに潜む細菌をきれいに取り除く、根管治療。
CT画像では、根の本数や神経の入っている管の方向、そして位置を正確に把握することができます。また、細かい根の破折も発見できるので、早期治療が可能になります。
抜歯
CT画像では、埋まった歯や周囲の歯、神経や血管の位置関係を容易に確認することができます
親知らずなどの顎に埋まっている歯を抜歯するときは、歯の根っこの位置や方向などを正確に確認する必要があります。
CT画像では、埋まった歯や周囲の歯、神経や血管の位置関係を容易に確認することができます。また、上顎洞(鼻の奥にある空洞)内部にできた、のう胞(病巣)まで発見することも可能です。
CT画像
CT撮影
医科のCTと異なり、立ったまま撮影できますので、患者様の負担を軽減出来ます。
最速わずか9秒で撮影が終わります。
CT撮影