こんにちは、さくら歯科副院長の坂元でするんるん
連休はどう過ごされたでしょうか?
天気もよく涼しくなって、過ごしやすい気候だったので、
旅行などに出かけられた方も多かったのではないでしょうか?
さくら歯科では、歯の神経を保存するために、doc’s セメントという薬剤を使用しています。
大きな虫歯でも、慢性の虫歯だと痛みがないということがよくありますが、痛みはなくても、虫歯を全部除去すると神経が出てしまうほどの虫歯になっていることはよくあります。
神経が出てしまうと、あまり予後がよくない(時間が経過してから神経が死ぬ、痛みが出る等)ため、ほとんどの場合は遅かれ早かれ抜髄(神経を抜くこと)に至ります。
基本的に虫歯を全部取らず取り残してしまうと、取り残された虫歯菌がまたどんどん歯を溶かし、また進行して大きな虫歯になってしまうため、虫歯の取り残しがないよう、齲蝕検知液という薬剤を用いて、虫歯の部分をピンク色に染め、すべて除去します。
このdoc’sセメントは、今までは除去していた虫歯を一部残して、神経を保存しようというものです。
doc’sセメントを使用することにより、残した虫歯の部分は虫歯菌が殺菌され、虫歯菌の出す酸により溶けて柔らかくなってしまった歯が再び固くなるのです。
doc’sセメント
一般的に神経を取ると、栄養が歯に行き渡らなくなり、神経のある歯を生木とすると、神経のない歯は枯れ木のようなもの、とよく比喩され、神経を取って平均10年ほどで歯が割れてしまうというデータが出ています。
doc’sセメントの使用により、なるべく神経を残し、末永く自分の歯でおいしく咬んで食事していただけるお手伝いが出来ればと思います。
doc’sセメントの適用は、基本的には現在痛みがなく、神経に炎症がないことです。
また、保険適応がないため、doc’sセメントはセレックなどの自費治療の際に使用しております。