こんにちは。
新宮町さくら歯科副院長の坂元です。

今日は雲一つないとってもいいお天気ですね。
5月なみの陽気、とのことですが、とっても気持ちがいいです。

さて、昨日は親知らずを抜くのは痛いのか?についてお話しましたが、今日は、そもそも親不らずは抜かないといけないのか?についてお話します。

古代人は、今よりもっと顎が大きく、8番目の歯である親知らずを含めた32本の歯がすべてきれいに生えそろっていました。
玄米から白米になり、砂糖や小麦粉などの精製した食品を好むようになり、食材も細かく切ったり柔らかく煮て調理することが多くなって来た現在、現代人の顎は小さくなってきていて、32本の歯まで生えきる大きさの顎を持った方というのはなかなかいらっしゃいません。
それどころか、親知らずをのぞいた28本の歯ですら生えきれず、抜歯をして矯正治療を行う方も少なくありません。

‘親知らずは抜かないといけないのか?’についての答は、ちゃんと相手の歯をかみ合っていれば抜く必要はない、です。
ですが半分しか生えていなかったり、横に生えている場合は、10中8、9問題が出ます。
満足にブラッシングが出来ないために虫歯になったり腫れたり、親不知が萌出しようとして前の歯を押すことにより、歯並びが悪くなったり、顎関節症の原因になったり、と、自分では防ぎようのない問題がほとんどです。
プラークコントロールがきちんとできない方も、親不らずまできちんと管理することが難しいため、他の歯にまで虫歯や歯周病の影響を及ぼす可能性があるため、抜歯をお奨めすることがあります。

というわけで、きちんとかみ合っていて、お掃除が行き届いていれば、親不知を抜く必要はありません。

ですが、”どーーしても、抜きたくない!抜くのが怖い!!”という方は、いらっしゃいます。
そういう方は、ブラッシングを頑張って、定期的にクリーニングにも来ていただいて、なんとか頑張ってらっしゃいます。
そして、意外と、問題出ずになんとかなってる場合が多いです。
本当は抜いた方が安心なのはわかってらっしゃるのですが、それがブラッシングやクリーニングへのモチベーションになるのであれば、勝ちがあるのではないかな、とわたしは思っています。