こんにちは。
新宮町さくら歯科副院長の坂元です。
今日はわりと過ごしやすい天気ですね。
今週は予報では平日晴れの日が続き、週末天気が崩れるそうです。
さて、今日は親知らずのお話です。
親不知は、前から数えると8番目の歯で、第三大臼歯とか智歯とか言われます。
痛くなったとか、抜いたとか、抜いたら腫れたとかの話をよく聞くのではないでしょうか?
‘親不らずを抜くのは痛いのか?‘そう質問されたら、答えは、’麻酔がちゃんと効いていれば痛くない”です。
抜くときに痛いのは、麻酔が充分に効いていないことが考えられます。
麻酔が効かない理由は、いろいろありますが、普段から睡眠薬や痛み止めの薬を常用されている方は、耐性が出来、効きづらいことがあります。
また、腫れたり痛みが強いときに抜こうとすると、麻酔が効きにくくなるので、そういう場合は通常痛みや腫れがひいてから抜歯を行います。
人によっては麻酔が効き始めるのに時間がかかる方もいらっしゃいます。
また、寝不足によっても麻酔が効きづらくなるといいます。
逆に、痛みに弱い方は、麻酔する1時間くらい前に痛み止めを飲んできていただくと、相乗効果で麻酔の効きがよくなります。
では、麻酔がきちんと効いて、痛みなく抜けたとします。
麻酔がきれると、当日は特に、だんだんと痛みが出てきます。
ケガしたり打ったりしたのと同じなので、当然麻酔がきれるとそれなりに痛みが出ます。
どうしても痛みが苦手、という方は、麻酔がきれる前に痛み止めを飲んでおくとよいでしょう。
痛みどめを飲んでからしっかり効果が出るまでに1時間くらいかかります。
医院を出て帰宅したくらいに飲むと、ちょうどよいタイミングだと思います。
痛みどめはだいたい6時間くらい奏功しますので、きれた頃に痛みを感じるようなら、再度痛みどめを飲むとよいでしょう。
通常は、ここで翌日以降だんだんと痛みは消えていきます。
ところがまれに、だんだんと痛いが増していってしまう場合があります。
‘ドライソケット’です。
通常歯を抜いて穴が空いたところには、血の塊(いわゆるかさぶたの状態)が出来て、それがいったん肉になり、やがては骨になりますが、肉になる前にかさぶたが取れてしまった状態です。
気になって舌や手で触ってしまったり、つまった食べ物をとろうとして触ったり、強いうがいでも取れてしまいます。
また、抜歯当日に激しい運動・アルコール・湯船につかるなどにより血行がよくなると、かさぶたが流れてしまう原因にもなります。
タバコも傷の治りを悪くします。
ドライソケットの痛みは結構激しく、痛みも10日~2週間くらい続きます。
ただし早めに処置を行い、かざぶたが取れて骨がむき出しになってしまったところを軟膏などで覆ってあげると、痛みは緩和していきます。
このように、親不知は抜くときの痛みは麻酔次第、抜いた後の痛みはかさぶたが取れないようにそっとしておけるかどうか、にかかっています。
ご自分でも気を付けられる部分もたくさんあるので、親不知のまだある方は、覚えておいてくださいね!