こんにちは。
新宮町の歯医者さん、さくら歯科副院長の坂元です。

初めてする話ではないですが、大事な話なので、時々触れようと思います。
今日は、’歯科用アマルガム’についてお話しします。

アマルガムは、主に水銀から成る歯の詰め物で、20年くらい前までは使用されていましたが、最近ではほとんど使用されていません。
水銀というと、四大公害である水俣病の原因物質として有名です。
水俣病の原因となった水銀は、メチル水銀といって神経性の毒で、水俣病の主な症状は次のようなものです。

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水俣病の主な症状

①わけもなくころぶ。まっすぐ歩けない。ボタンをかけたり、衣服の着脱など日常の動作が思うようにできない。(運動失調)
ことばが不明瞭。(講音障害)

②まっすぐ見たときに周辺が見えにくい。(視野狭窄)

③触れているのはわかるが手のひらに書かれた数字がわからない。さわった物の形や大きさがわからない。ざらざらとすべすべの区別がわからない。(感覚障害)

④力が入りにくい。筋肉がけいれんを起こしやすい。(運動障害)

⑤音の識別ができない。相手の言うことが聞き取れない。(聴力障害)

⑥じんじんするしびれ。さわられても感じにくい。熱いものや冷たいものにさわっても感じにくい。(感覚障害)

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水俣病の水銀は有機水銀で、歯科用アマルガムに使用される水銀は無機水銀なので、厳密には違うものなので、上記のような強い症状が、歯にアマルガムを詰めた方に出るわけではありません。

とはいえ、口の中にアマルガム中の水銀は溶け出して、内臓にたまります。

アマルガムが口の中にあることによって、

①金属アレルギーになる可能性
手のひらや足の裏がアトピーのようにアレルギー症状が出ます。

②原因の分からない不定愁訴の可能性
水銀は神経毒物とも呼ばれ、無機水銀といえども健康への影響が懸念されています。全身にあらわれるさまざまな不快な症状――感覚異常・不眠・神経的なイライラ・頭痛・めまい・アレルギー・原因不明の痛み等――は、お口の中のアマルガムのせいかもしれません。

③胎児・乳児への影響
水銀の影響で妊娠しにくくなる(不妊症になりやすい)という報告もありますし、水銀が、胎盤を通して胎児に届いてしまったり、尿や汗という排泄の一種として、母乳から水銀が出て行くおそれもあると言われています。

さくら歯科では、アマルガムが詰めてある方には、その旨を伝え、詰め替えなどの治療の希望をお尋ねしています。
もし口の中にアマルガムがないかどうか、調べたいという方がいらっしゃったら、是非ご連絡ください。