こんにちは。
新宮町の歯医者さん、さくら歯科副院長の坂元です。

忙しくて歯科医院に足を運べない・・・、という方は多いと思います。
平日は仕事、週休2日のお休みに、歯医者に行く時間は惜しいですよね。
痛くなったら行けばいいや、という方も多いと思います。

この’痛くなったら・・・’という段階では、実は手遅れのことが多いです。
虫歯は早期に発見できれば、虫歯を除去してつめるだけで、神経を残すことが出来ます。
虫歯は、実は神経近くまで大きくならないと痛みは出ないことが多く、痛くないから虫歯はない、と誤解している方が多いのではないでしょうか?
痛くなってからだと神経を取らないといけない場合が多いのです。

穴が空いたりする場合も同様です。穴が空いてからだとすでに神経近くまで進んでしまっている場合が多いのです。
それというのも、虫歯の進行の仕方というのが、表面的には小さな穴でも、中でどんどん大きく進行しいていき、卵の殻のようにエナメル質だけが残り、中の象牙質は虫歯に侵されてからっぽの状態になっており、何かを噛んだ拍子に外側の殻(エナメル質)が割れて中に大きな穴が空く、というものだからです。
穴が空いたり、痛みがある場合、下図のC2~C3に近い場合が多いです。

神経を保存するためには、痛くなる前に発見し、治療した方がよいです。
神経を取ると、約10年経過したくらいで歯が破折するリスクがぐっと上がり、破折により抜歯になるケースも少なくありません。

虫歯の場合、痛みが出てからだと神経を抜かないといけないかもしれませんが、歯周病で痛みが出るような場合は、もっと深刻です。
歯周病の場合は、痛くなったり腫れたり、グラグラに気付いた時には抜くかどうかの選択を迫られます。
残そうと思ったら、歯石とりに何度も通った後、歯ぐきの手術をしたりして、いったん症状が安定しても、失った歯ぐきや骨を元に戻すことは不可能です。
定期的にクリーニングを行って、症状が進行しないようにメンテナンスを行います。

定期的なクリーニングを行った場合とそうでない場合、80歳になった時に9本も違いがあるということが分かっています。
痛くなるまで待ってしまい、手遅れになるまえに、定期的なクリーニングを行いましょう!