こんにちは、さくら歯科副院長の坂元です。

昨日は、かむことの効用についてお話しました。

1口30回かみなさいとか、50回かみなさいとか言いますが、よくかむにがどうしたらよいのでしょうか?

よくかむために必要なことは、5つあります。

①虫歯ゼロ
②食べ方
③コミュニケーション
④食事時の環境
⑤食材の選び方・調理法

これらについてお話します。

①虫歯ゼロ
歯が痛かったり欠けてしまっていては、しっかりかもうとしてもかむことが出来ません
歯科医院ですぐに治しましょう。
一生自分の歯でかむためには、虫歯になりにくい生活習慣を作ることも大切です。

②食べ方
最近の子供たちは、就寝時間が遅いためい寝坊をして時間がなかったり、塾や部活で食事時間がとれないなどの言い訳をして、朝食を抜いたり早食いをする傾向があります。
ゆっくりと30分以上時間をかけて食事しましょう。
また、食べるリズムも大切です。
食事の2時間前にはおやつをすませ、適度な運動により空腹感をもって食事をするように心がけましょう。

③コミニュケーション
家族と食事をすることは楽しことであるという当たり前の食事の環境を作り出しましょう。
食べ物をおいしく味わって食べることは、結果的によくかんで唾液を分泌させ、さらに食欲がますようになります。
また、ゆっくり食べるとおなかがいっぱいになります。
家族で楽しく会話をしながら、食事を楽しみましょう。

④食事時の環境
・食卓のイス
まずは、食卓のイス。猫背は悪い歯並びのもとです
必ず子供が食卓に座った状態で足のつくイスか、足置きを用意しましょう。
・食事中のテレビ
テレビの方向に毎日頭を向けてかむと、偏ったかみ癖の原因となります。
食事中はテレビを消すか、つけるならば座る場よを家族で口語に変えることが必要です。
・食卓の飲み物
食卓に水やお茶などの飲み物を置いて、食べ物をしっかりかまずに行う「流し食べ」をやめましょう。
食べ物は食事の最初か最後にし、急いで食べないようにしましょう。

⑤食材の選び方・調理法
硬いものを食べることは大切なこのなのですが、かむ回数を増やすことが大切です。
・大きく切る
・歯ごたえを残す
・食材の組み合わせ
この3点が重要です。

・大きく切る
お母さん、手抜きしましょう!
包丁で切る回数を減らして、大きな食材で料理をしましょう。
大きくすることで、前歯でかみきり、奥歯ですりつぶしてはをしっかり使うことが出来ます。

・歯ごたえを残す
硬いものではなく歯ごたえのあるものを選ぶこと、また調理法により、歯ごたえを残す(柔らかく煮過ぎない)、繊維を残す切り方をする(大根やゴボウなど、横ではなく縦に切って繊維を残す)

・食材の組み合わせ
食材の組み合わせによって、かむ量は変わります。
納豆にチリメンジャコや高菜、タクアンを細かく刻んで加える、白米に雑穀や玄米を加える、サンドウィッチはパンの耳を残す、ハンバーグにレンコンやゴボウを入れる、サラダに豆やナッツを入れる、などなど・・・。

下記は、食品のかみごたえ早見表です。10の食品が一番かみごたえがあります。
かみごたえのない食品は、かみごたえのある食品と組み合わせて、かむ回数が増えるように工夫しましょう。